信用取引の基礎

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STEP.1
ロング・ショート戦略
ロング・ショート戦略は信用取引を活用し、同時に異なる銘柄で買い建てと売り建てをすることで、効率的にリターンを獲得しにいく戦略です。

いくつかパターンがありますが、ここでは1つのパターンを紹介します。

まず、日本の株式市場は今後下落していきそうだと予想しているけど、A社は業績も好調で、相場全体が下落しても、上昇しそうだと思う。ただ、もしかしたら、相場全体が軟調だから、A社の株価も下がるかもしれない。

この場合、日経平均やTOPIXに連動するETFを売り建て、A社の株を同時に買い建てすることで、自分のシナリオに沿って、効率的なリターンの獲得が狙えます。

シナリオ通り相場全体が下がる一方で、A社の株価が上昇すれば、両方のトレードでリターンを獲得できますが、仮に相場もA社の株価も下がったとしても、A社株での損失を相場全体の売り建ての利益で相殺することが可能です。

※実際の取引では株価の値動きのほか、信用金利、貸株料、逆日歩を考慮しましょう
STEP.2
裁定取引(アービトラージ)
裁定取引(アービトラージ)とは、現在の株価と理論株価に乖離が生じている状況を利用し、低リスクでリターンを狙いに行くトレード手法を指します。

一番、分かりやすいのは合併の際のケースなので、ここでは合併時を例に出します。

A社とB社が対等合併されC社になるというニュースが発表されたとします。

そのニュースの発表後、A社の株価が1,000円、B社の株価が900円だとします。

対等合併ですから、いずれC社の株価が決まると、A社、B社の株価もそこへ収斂します。

対等合併ですから、いずれC社の株価が決まると、A社、B社の株価もそこへ収斂します。
リスクなくリターンを獲得できるという事になります。

※実際の取引では株価の値動きのほか、信用金利、貸株料、逆日歩を考慮しましょう
STEP.3
ペアトレード
ペアトレードとは、同業種の株で一方を買い建て、一方を売り建てる戦略を指します。

様々なケースが考えられますが、ここでは2つのケースを紹介します。

たとえば、A銀行とB銀行の株価は同じ銀行株ということで、普段は値動きが似ているとします。しかし、なにかのキッカケで一時的に2社の株価が乖離したとします。
その場合、左図でいえばA銀行の株を売り建て、B銀行の株を買い建てれば、効率的に両銘柄からリターンを獲得できる可能性があります。

次に、寡占市場(携帯電話や牛丼屋など)を考えます。
その市場にはC社、D社、E社しかプレイヤーがいないとしましょう。

ある日、C社が非常に魅力的な新商品を発表したとします。
すると、C社の株価は上昇する一方で、競合であるD社やE社の株価は下落するかもしれません。

そうなった際に、C社の株を買い建て、一方でD社やE社の株を売り建てることで、効率的にリターンを獲得できるかもしれません。

※実際の取引では株価の値動きのほか、信用金利、貸株料、逆日歩を考慮しましょう
STEP.4
アイデアを駆使して相場を生き残る
信用取引は上手に使うことでリスクを減らすことができます。

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