初心者コーナー【第4回】投資スタイル2 (テクニカル編)
皆さんこんにちは!
今週も初心者のための株式ブログを書いていきます!
前回は投資スタイル1(ファンダメンタルズ編)ということで、中長期的な取引によく使われるファンダメンタルズ分析をご紹介しました。
今回はもう一つの株式分析方法、テクニカル分析について紹介します。
- テクニカル分析とは?
- ロウソク足を見てみよう
- 移動平均線
テクニカル分析とは?
テクニカル分析とは、チャートの形や株���のトレンド、を用いて株価を予想する方法のことです。
説明よりもまずは、実際にテクニカル分析で使われるチャートを見てみましょう。
右上に表示されている1,869は画像当時の株価になります。
その左下、+17は前日の終値からどれだけプラスもしくはマイナスに推移したかを示しており、それが%(パーセント)で表示されたものがその右に表示された+0.91%です。
次に真ん中のチャートを詳しく見てみましょう。
横軸には日付、縦軸には株価がとられています。
「なんとなく株価が上下している」
ということはわかると思いますが、問題はここからこの動きをどのように読み取るかということです。
ここで皆さんに注目していただきたいのがチャートを形成している長短、オレンジ、黒、
さまざまな縦棒です。
この一つ一つの縦棒を「ローソク足」と呼び、この集合によって形成されたチャートを
「ローソク足チャート」と呼びます。
ローソク足を見てみよう
ローソク足はチャートを形成している縦棒のことと説明しました。
これを見ることでその日、その週、その月の値動きが分かります。
ローソク足は真ん中の太い部分(実体)と上下に伸びる細い部分(ヒゲ)に分かれています。
これらが何を意味するのか、それを説明するためにはローソク足を「陽線」と「陰線」の二種類に分ける必要があります。
上は「陽線」というローソク足です。
その日の始値をその日の終値が上回った場合にこのローソク足が使われます。
STREAMではオレンジ色で表示されていますが、他にも赤色などで表示される場合があります。
陽線ではそれぞれ
- 上ヒゲの先・・・その日の最高値
- 実体の上端・・・その日の終値
- 実体の下端・・・その日の始値
- 下ヒゲの先・・・その日の最安値
と対応しています。
まずはこの対応関係を覚えましょう。
つまり上のローソク足は、最高値・最安値がバランスよく記録され、最終的には株価が上がったことを示しています。
上は「陰線」というローソク足です。
これは陽線とは逆に、その日の終値がその日の始値を下回ったときに使用されます。
STREAMでは灰色で表示されていますが、他には青色で表示されていることがあります。
陰線ではそれぞれ
- 上ヒゲの先・・・その日の最高値
- 実体の上端・・・その日の始値
- 実体の下端・・・その日の終値
- 下ヒゲの先・・・その日の最安値
と対応しています。
気を付けていただきたいのは、実体の表すものが「陽線」と「陰線」で反対になっていることです。陽線は終値が始値を上回ったとき、陽線は終値が始値を下回ったときに使われるということをしっかり覚えておくと混乱せずに済みます。
移動平均線
ローソク足の意味が分かったところで、先ほどのグラフに少し線を付け加えてみたいと思います。
赤、青、緑の三本線が先ほどのチャートに挿入されました。
これらは「移動平均線」と呼ばれるものです。
この移動平均線はテクニカル分析を行う上で基本的かつ重要なものです。
移動平均線とはズバリ、「過去の株価とその日の株価の平均を結んだ線」のことです。
ピンと来ない方も多いと思いますので、具体的に説明します。
例えば、
11月5日 | 11月6日 | 11月7日 | 11月8日 | 11月9日 | |
株価 | 1000 | 1200 | 1100 | 900 | 1000 |
上のような五日間を想定します。
この場合の移動平均の値は
(1000+1200+1100+900+1000)÷5=1040
となります。
これを毎日記録し値を結んでいくことで完成するのが移動平均線です。
先ほどのチャートには赤、青、緑の三本の移動平均線がありましたが、これは日付の範囲によって区別されています。
赤色の移動平均線は5日移動平均線。
上で示した具体例のようにその日を含めて5日間の値から出された移動平均線です。
同じように青色は25日移動平均線。黄色は75日移動平均線を表しています。
そして肝心なのはこの移動平均線から何が分かるのか、ということです。
それはズバリ、「トレンド」です。
トレンドは日本語で「傾向」という意味で、今のチャートが上昇傾向なのか下降傾向なのかを移動平均線から読み取ることができます。
特に短期的な株価の動向を探る場合には5日移動平均線、中長期的な株価の動向を探る場合には25日、75日移動平均線を用います。
このチャートですと、三色の移動平均線すべてが上昇を続けており、安定した上昇トレンドが長く形成されていることが分かるでしょう。
初心者の方は、この移動平均線を見て上場トレンドにある銘柄を購入することをおすすめします。
上場トレンドを確認したうえで、「これからもこの傾向が続くだろう」と想定して買うということです。
これを「順張り」といいます。
ちなみにそれとは逆に、下降トレンドの場合に買うことを「逆張り」といいます。
「なぜ株価が下がっているときにわざわざ買うのか?」
と思う方もいると思いますが、これは「そろそろ株価が上向きになるだろう」という
チャートの転換点を狙い、できるだけ安い株価で購入しようとしているということです。
ですが、必ずしもうまくいくとは限りません。買った地点からさらに
株価が下がり下降トレンドが続く場合だってあるのです。
また、いくら上昇トレンドだからといって必ず株価が順調に上がるかというとそういうわけでもありません。買った時点が上昇のピークだったということもあるのです。
これを「高値掴み」といいます。
順張りと逆張りのどちらが必ず正しいとはいえませんが、トレンドの流れに乗る順張りのほうが初心者の方は安心して取引できると思います。
いかがでしたか?
今回はテクニカル分析の紹介と題して、ローソク足の見方と移動平均線の見方をご紹介しました。
ですがこれらはテクニカル分析のほんの一部であり、他にも様々な数値があります。
「RSI」「MACD」といった数値が有名なのですが、細かくなってしまうので今回は触れません。興味のある方はぜひ調べてみてください。
初心者の方はまず、「ローソク足」と「移動平均線」の二つを理解し、トレンドを把握できるようにしましょう!
来週は株式を評価するうえで使用される指標の見方を紹介します。
ROE,PER,PBR
これが何だかわかりますか?
指標を正しく理解して活用できるようにしましょう!