初心者コーナー【第3回】投資スタイル1 (ファンダメンタルズ編)

 

皆さんこんにちは!

今週も初心者の方のための株式投資ブログを書いていきます!


 

前回は株式が取引される市場について説明しました。

東証一部、東証二部、マザーズ、JASDAQという四つの市場の特徴を理解していただけたかと思います。

 

ですが、実際にどの会社の株式を購入すればよいのかが分からなければ、取引を始めることはできません。

 

今週からは少し実践的に、値上がりが期待できる株式を見つけるための分析方法の一つ

ファンダメンタルズ分析について紹介します

 

  • ファンダメンタルズ分析とは?
  • 商品・サービス
  • 業績
  • 市場の成長性
  • 世界情勢

 

ファンダメンタルズ分析とは?

 

ファンダメンタルとは英語で「基本の、基礎の」という意味です。

 

ファンダメンタルズ分析とはその意味の通り、会社の基本となる情報や現在の市場環境

から、その会社のどこに魅力があるのか、株価は上がるのかどうかを判断する手法です。

 

この分析方法は中長期的な取引で使用されることが多いです。
なぜなら、ファンダメンタルズ分析は企業価値と現在の株価がどれだけ乖離しているのかをみる分析方法だからです。

株価は、必ずしも会社の成長性や収益性に見合ったものになっているわけではありません。

ときにはその会社の価値よりも株価が割安で取引されている場合があるのです。

 

しかし、いくら割安だとしてもいつ市場がその事実に気づき株価が上昇するかはわかりません。ですからファンダメンタルズ分析を用いた投資は中長期的な取引になりやすいのです。

 

このファンダメンタルズ分析において注目される項目として今回はこの四つをご紹介します。

 

  • 商品・サービス
  • 業績
  • 市場の成長性
  • 世界情勢

 

商品・サービス

その会社が扱っている商品やサービスが何なのかをまず確認してみましょう。

 

例えば他の企業が真似することのできないサービスを提供したり、技術を持っている企業はそれを「強み」にして競合他社と戦うことができます。反対に魅力的な商品やサービスを持たない企業は、他の企業との間に埋もれてしまうことになります。

 

また、ほかの企業が進出していないような分野(これを「ニッチ産業」という)を取り扱っていれば、競合が存在しない市場でシェアをのびのびと拡大することができます。

 

ヒントはあなたの生活のなかにあります。

あなたが身近に使っている製品で構わないので、

 

「この製品は使いやすい!」

「今後はこれが流行りそう!」

 

というものがあれば、会社名をチェックし、購入候補に入れてみるとよいでしょう。

 

業績

業績を確認することも、ファンダメンタルズ分析においては基本的なことになります。

会社の業績が順調に伸びていれば、その会社が市場において上手にビジネスを展開している証拠になるからです。

業績と一言でいってもそれを測る指標にはいくつか種類があります。

今回は売上高、営業利益、当期純利益について説明します。

 

売上高とは商品やサービスを販売することで得られたお金のことです。

売上高が右肩上がりになっている場合は、会社の商品・サービスがよく利用されており経営が順調であることを示します。

逆に右肩下がりになっている場合は、商品の売れ行きが下がっており、何らかの改善が必要な状況になっていると判断できます。

 

営業利益はその企業が本業で得た利益を表します。計算式は、

 

営業利益=売上高総利益(※1)ー販売費及び一般管理費(※2)

 

(※1)売上高総利益・・・売上高から売上原価を差し引いたもの

(※2)販売費及び一般管理費・・・商品販売のためにかかった経費や会社を運営するためにかかった経費の合計

 

となります。

 

売上を出すためにかかった費用が少なければ少ないほど営業利益は大きくなります。

つまり、営業利益が高い会社は、無駄なく効率的な商売を行っていると判断できます。

逆に営業利益が低い会社は、必要のない経費をかけており、改善の余地がある可能性があります。

 

また当期純利益にも注目してみましょう。

これは先ほどの売上高から、税金などを含むすべての費用を差し引いた後に残る、会社の純粋な利益のことを指します。

以前紹介した配当金はここから分配されます。

当期純利益を見ることで、会社がどれだけ余裕をもって経営を行っているのかが分かるので注目してみましょう。

ちなみによく言う「赤字」「黒字」というのはこの当期純利益がマイナスなのかプラスなのかを指しています。

 

市場の成長性

ファンダメンタルズ分析において気を付けなければならないのは、会社自身の話だけではありません。

その会社が属している商品・サービス市場の成長性についても考えてみる必要があります。

たとえいくら魅力的な会社であったとしても、市場自体に成長の見込みがなければ、他社と少ないパイを分け合っている状態に陥ってしまいます。

 

将来世の中でさらに必要とされるもの、需要が高まるものが何かを考え、それに関連した会社を選ぶことができれば、時代を先取りし高い利益をあげることができるでしょう。

 

現代ではスマートフォンが普及し、多くの人がインターネットを通じて情報を入手し、SNSを通して情報を発信しています。

次の5年、10年はどんなものが流行しているのでしょうか?そしてどんな企業が活躍しているのでしょうか?

 

世界情勢

また、その時々の世界情勢もしっかりチェックしなければなりません。

 

例えば国のトップである首相や大統領の発言が、事情に影響し株価を動かすことはよくある話です。

また、各国の中央銀行トップの発言(日本であれば日本銀行の黒田総裁、アメリカであればFRBのパウエル議長)も市場に大きな影響を与えます。

 

また朝のニュースを見ると「本日の日経平均株価は・・・TOPIXは・・・」と聞こえてくるのではないでしょうか。これらも市場に大きな影響を与える数値の一つで「経済指標」と呼ばれます。

 

このあたりのニュースの見方や数値についての紹介は、少し長くなってしまうので第七回でまた詳しく紹介したいと思います。

 

 

いかがでしたか?

今回はファンダメンタルズ分析の項目として四つ紹介しましたが、これら以外にも
「会社の経営陣は優秀か?」や「株主構成はどうか?」など確認するべき項目はいくつもあります。
まずは、

  • 業績
  • 商品・サービス
  • 市場の成長性
  • 世界情勢

を確認し、自分なりに値上がりが期待できる銘柄を探してみましょう。

次回は投資スタイル2(テクニカル編)ということで、短期的な取引によく使われる
「テクニカル分析」についてご紹介したいと思います!お楽しみに!