初心者コーナー【第2回】株式市場の概要
皆さんこんにちは!
今週も初心者の方のための株式ブログを書いていきます!
前回は「株式とは何なのか」についてお伝えいたしました。
本日は第2回ということで、「株式が取引される市場」について
分かりやすくお伝えしたいと思います!
・取引所とは?
・市場の種類
東証一部、東証二部、マザーズ、JASDAQ
・ニューヨーク証券取引所
取引所とは?
取引所というのは、株式を買いたい人と売りたい人が集まり取引をする場所のことをいいます。集まるといっても実際に人が立ち会うわけではなく、現在ではオンライン上で株式取引が行われています。
有名なものとして、「東京証券取引所」がまず挙げられます。
朝のニュースや新聞などで皆さんも名前をよく聞くと思います。
東京証券取引所は日本の金融証券取引の中心であり、株式だけでなく様々な金融商品が活発に取引されています。
現在上場している企業数はなんと3600社以上!
皆さんがよく知る大企業から、なかなか知らないような中小企業まで、様々な企業が上場し
株式を公開しています。
↑
東京証券取引所の様子。皆さんもニュースで見たことがあるのではないでしょうか?
上のモニターでは各上場企業の名前と株価が表示されクルクルと回っています。
余談ですが、取引が活発になればなるほどモニターは速く回り、逆に取引時間外はゆっくりと回っています。
東京証券取引所にある市場の種類
皆さんに知っておいていただきたいのは東京証券取引所の中に存在する市場の種類です。
現在は六つにわかれており、それぞれが特徴をもっています。
・市場第一部(東証一部)
・市場第二部(東証二部)
・マザーズ
・JASDAQ
・TOKYO PRO Market
・TOKYO PRO-BOND Market
中でも赤字で記した4つの市場は、株式取引を始める際に知っておく必要がありますので
紹介したいと思います。
市場第一部(東証一部)
東証一部は東京証券取引所内で最も規模の大きい市場であり、
現在およそ2100社が上場しています。
東証一部に上場しているということは、その企業の高い信頼度をあらわし、また多くの投資家の目に留まることを意味します。
というのも一部に上場している企業は、厳しい審査基準をクリアしているからです。
例えば、
・今後安定的に利益を計上することができるか
・事業計画はビジネスモデルやリスクをふまえた適切なものか
・経営活動を適切に行うための社内環境は整っているか
・経営にかかわる重要な情報を開示する環境は整っているか
これはほんの一例で、他にも多くの項目が設定されています。
また皆さんがよく知っている企業の多くも東証一部に上場している場合が多いです。
初心者の方は、まずは東証一部に上場している銘柄を見てみるのがよいでしょう。
市場第二部(東証二部)
東証二部にはおもに中堅企業が上場しています。一部に比べて企業規模が小さかったり、
株式の流動性(※1)が低かったりするので、損失のリスクは高いといえます。
※1流動性・・・株式の売買がどれだけ活発に行われているかを意味する言葉
流動性が低い(株式が活発に取引されていない)と株価の動きが不安定になる
ただ逆に言えば、二部に属する企業への投資は高いリターンを生み出す場合もあります。
また、企業の成長によって二部から一部への市場変更が行われる場合があります。
人気の高まりから株価にプラスの材料となったり、記念配当が行われたりする場合もあるので注目です。
マザーズ、JASDAQ
マザーズ、JASDAQ市場は東証二部よりもさらに新興のベンチャー企業が多く上場している市場です。上場審査が上記の市場に比べて
厳しくないため、初心者にとっては投資が難しい
企業が多い傾向があります。
しかし、高い成長性をもちハイリターンが見込める企業が多いともいえます。
株価が10倍に跳ね上がった株式のことを「テンバガー株」といいますが、そんな銘柄を探す場合にはぴったりの市場と言えます。
ここまではすべて東京証券取引所内の話でした。
しかし初心者の方がよく勘違いしているのは、取引所が東京にしかないということです。
そんなことはありません。日本には東京証券取引所のほかにも、
札幌証券取引所、名古屋証券取引所、福岡証券取引所(※2)があります。
地元の中小企業を中心に上場しており、規模が小さいため、始めたてのうちはあまり利用する機会はないかもしれませんが、知っておくとよいでしょう。
※2 STREAMでは地方銘柄を取り扱っておりません
ニューヨーク証券取引所
もちろん世界にも様々な取引所が存在します。もっとも有名なのは
ニューヨーク証券取引所です。
上場企業数はおよそ2400社以上、
上場している企業の時価総額は、東京証券取引所のおよそ4倍です
*時価総額・・・企業の規模を測る指標。株価×発行済み株式数で計算できる。
上場している企業も世界的な大企業が並びます。
アップル、マイクロソフト、ウォルマートストア、ゼネラル・モーターズ・・・
皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
ニューヨーク証券取引所はまさに世界最大の取引所といえます。
アメリカ市場は年々成長を続けており、非常に魅力的な投資先です。
また国内企業以上に、皆さんの生活に深く関係している企業も多く存在し、
興味を持たれる方も多いと思います。
しかし、初心者の方は注意しておかなければならないことがいくつかあります。
一つ目は為替のリスクです。例えば、株式を購入した日からドル安方向に進んでいった場合、あなたの株式価値は円からみると安くなってしまいます。これに株式自体の値下げが重なると思いもよらないマイナスになる可能性があります。
また、アメリカ企業の情報を得るには時間がかかります。アメリカ国内で発表された内容が日本語に翻訳されて各証券会社などのホームページで確認できるまでには、少なからずタイムラグが存在するからです。
また当たり前ですが、アメリカと日本の間には時差があるため、米国株式市場は日本時間の深夜に開いています。そのためアメリカ株の情報をリアルタイムで受け取るのは難しいといえます。(※3)
※3 STREAMでは外国株を取り扱っておりません
皆さんいかがでしたでしょうか?
市場にはたくさんの種類があり、それぞれに特徴があります。
自分の資産や目的に合った市場からまずは銘柄を探してみましょう。
「探すといってもどの企業の株式を買えばいいの?」
と思った、そこのアナタ!
来週第3回からは、実際に良い銘柄をどうやって探すのか、そのコツを紹介していきます。
少しづつ難しくなっていきますが、できるだけわかりやすくお伝えしていきますので、
お楽しみに!