初心者コーナー【第1回】株式とは

 

皆さんこんにちは!

 

今月から、週一回更新で初心者向けの株式ブログを掲載していきます!


本日は第一回ということで簡単な基礎知識からお伝えします。

  • そもそも株式とは?
  • 株式っていつ頃誕生したの?
  • 株式でどうやって利益を出すの?
  • 誰が株式を買ってるの?

の四本立てです!

そもそも株式とは?

早速ですが皆さん、

株式ってなにか知ってますか?

○○株式会社というのは日常でよく耳にすると思います。

ですが株式とは何かと聞かれると意外と答えづらいのではないでしょうか。

株式は簡単にいうと、会社に投資をしたことの証明書です。

会社が事業を継続していくためには大量の資金が必要となります。

そのため企業は株式を発行し、投資家は一株=○○円といった価格(株価)で購入します。

これが株主になるということです。

そして、その会社の事業がうまくいけば、見返りとして配当金や株主優待を受け取ることが

できます。(配当金、株主優待については後ほど詳しく説明します!)

株式っていつ頃誕生したの?

では株式とはどのようにして、いつ誕生したのでしょうか?

株式が生まれたのは今から400年前、なんと大航海時代にさかのぼります。

 

スペインやポルトガルといった当時の強国は競って海外へ進出し、

金銀、香辛料といった貴重な資源を持ち帰り、莫大な利益を得ていました。

しかし航海は必ずしも成功するとは限りません。

嵐による船の難破、沈没。海賊の出没に病気の蔓延。

航海には「リターン」に見合う多くの「リスク」が存在していたのです。

そこで考案されたのが「株式」です。

航海の主催側は株式を発行し出資者を募ります。

一方で、投資家側は危険を承知で株式を購入し、その代わりに見返りを得ます。

航海が成功すれば、利益が配分されますが、失敗すれば損失になってしまう。

そんなシステムがはるか昔から世界には存在していました。

株式でどうやって利益を出すの?

実は大航海時代と現在で株式に対する考え方は基本的には変わりません。

しかし大きく違うことがあります。それは、

株式自体を取引するようになった

ということです。

これを分かりやすく説明するために、まずは株式によって収入を得る際の

二つのパターンを紹介したいと思います

1、 インカムゲイン

これは株式を持っていることで安定的に入ってくる収入のことです。

例えば株式会社は定期的に「配当金」として株主にお金を配ります。

これはリスクを負って企業に投資していることへの見返りといえます。

配当金は銘柄によって多いところもあればまったくないところもあります。

成長真っ盛りの新興企業であれば配当金を少なくして、その分の資金を事業にまわしたり、

成熟した老舗企業であれば株主を重視し、高い配当金を設定している傾向があります。

また最近では「株主優待」も増えてきました。

これは株主に対して自社の製品やクオカード、商品券を配る日本独自のシステムで

年に数回、株式の保有額に応じてもらうことができます。

企業によっては商品の詰め合わせなどを株式優待に設定していたりもします。

自分に身近な企業をみてみると面白い優待が用意されているかもしれませんよ。

 

2、 キャピタルゲイン

これも株式投資を知るうえで重要な考え方です。

 

日々変動する株価を見極め、株式を売り買いすることで収入を得ます。

例えば一株2000円の株式を100株、合計20万円分を購入したとします。

そして一か月後、一株が3000円になっていたとすると、資産は30万円に増え、

10万円儲けたことになります。

このように株式そのものに値段が付き、取引されるようになったことが大航海時代にはなかった特徴であり、多くの人が利益を得るために取引しています。

 

ただし、得をすることもあれば損をすることもあります。自分の保有している株式が値下がりすればそれだけ損失がでます。また最悪の場合企業が倒産して一株0円になることもあります。

 

自分がいくら得たいのか、いくらまでの損失なら受け入れることができるのか、「リスク」と「リターン」の関係を意識して取引することができれば、有意義な投資生活を送ることができます。

 

誰が株式を買ってるの?

先ほど「多くの人が取引している」と書きましたが、具体的に誰が株式取引をしているのでしょうか?

ここで東京証券取引所が出している二つのグラフを見てみましょう。

(出典)東京証券取引所

 

東京証券取引所で取引している個人株主数は2017年度の時点で5,129万人。

割合にすると全体の97%が皆さんのような個人で投資をしている方になります。

※株主数は株式の銘柄ごとに重複して計算されているため、実際の人数はこれよりも少ないことが見込まれます。

「よかったあー。みんな私と同じように個人でやってるんだ!」

そう思う方もいらっしゃるかもしれませんが、安心するには早すぎます。

(出典)東京証券取引所

 

このグラフは株式の保有割合を示したものです。

先ほどのグラフで勢いのあった個人投資家(赤の折れ線)は現在17%程度まで落ち込んでおり、外国法人(青の折れ線)が右肩上がりに勢力を増しています。

外国法人とは海外に拠点を持つ投資のプロフェッショナル集団と考えればよいでしょう。

株式を知り尽くし、市場を知り尽くしたインテリ集団が、数十億、数百億という規模で日本の株式を買っているのです。

(この集団を機関投資家といいます)

つまり、

「人数としては個人投資家が多いが、金額や知識量でいえば機関投資家が圧倒的」

ということです。

 

では、個人で株式なんて買うな!ということなのでしょうか。

そんなことはありません!

株式は誰にとっても魅力のある商品です。

次回からは、なぜ個人にも株式は魅力的なのか。

そして初心者の方がどう取引すればいいのかを、さらなる基本知識とともに分かりやすく伝えていきます!