「開発者の声」ー今どきの株取引手法 SNSトレーディングから見える コミュニティ×株取引アプリSTREAM 誕生秘話

「開発者の声」ブログは、開発者の視点からSTREAMにはこんな機能や特徴がある!など、STREAMの豆知識を連載していきます。

STREAMの特徴は、株取引にコミュニティが統合されていることですが、闇雲にSNSを組み込んだわけでありません。

背景には、株取引の情報取得の手段にTwitter等のSNSが広く使われ始めたことにあります。

今回は、STREAMの株取引+コミュニティという特徴がどのような背景で生まれてきたのか、今の時代の株取引の情報取得についてご紹介します。

今回、投資家でありSTREAMの開発にも携わった古田へインタビューをしました。

江戸時代の米相場で活躍した「旗振り通信」

(以下、古田)

みなさん、いきなりですが、「旗振り通信」はご存知でしょうか?

江戸時代 中期、全国の米価の基準であった大阪から、米相場師という商人は米相場を他の地域に伝達しなければなりませんでした。米相場師たちにとって相場の上がり下がりを、いち早く、知ることが商売の成否を左右する鍵となっていました。

「旗振り通信」が生まれるまでは飛脚の足で全国を回っていたので、かなりの時間差が生まれていたことはご想像できると思います。

そこで生まれたのが、「旗振り通信」。
各地域に中継点を作り、手旗信号のようなもので、各地に相場を伝えていたそうです。
「旗振り通信」によって劇的に情報伝達のスピードが上がり、多くの米相場師たちはこの手法を取り入れたと言われています。

SNSでの情報取得は現代の「旗振り通信」?

旗振り通信も、電話線の整備により廃れていき、インターネットが生まれてからは電話で注文することも珍しくなっていきました。

SNSで取引するという流れも、その延長線上、最先端にあるだけであり、決して特異なものとはいえないでしょう。

では、SNSを使ったトレーディングが台頭してきている理由は一体何なのでしょうか。

SNSトレーディングが台頭している3つの理由

SNSトレーディングが台頭しているのは下記の3つの理由があると言えます。

1)スピード
2)情報量の多さ
3)口コミ

1)スピード

まず、「スピード」。
冒頭で「旗振り通信」の例を出したように情報のスピードはとても重要です。いち早く情報を手にいれるためには、リアルタイムで情報を収集できるSNSが有効です。

特に投資の経験値が高くない人にとって、より早く情報を仕入れることで経験値のギャップを埋めることができると思っています。

2)情報量の多さ

そして、「情報量の多さ」についてです。
そもそも、投資の大前提として、情報が入ってこないと投資ができない。
情報収集は投資をするために非常に重要です。

80年、90年台以前は新聞や雑誌での情報収集や、証券会社に訪問するなどして企業の情報を集めていました。
今に比べて、一度に多くの情報を得ることが難しい時代だったと思います。

現在、インターネットやSNSの普及によって、手軽に多くの情報を収集するために、SNSが投資の情報収集のツールとして役立つようになってきました。

3)口コミ

最後は「口コミ」です。
従来、投資先を選ぶ際、専門知識のあるアナリストなど投資のプロから情報やアドバイスを受けていました。

しかし、実際に投資をしている「個人投資家」の情報や口コミを参考にすることでより実践的な情報が探せると投資家同士でも話をしています。

なぜなら、ニュース記事やアナリストレポートを投資判断に利用しようとすると、あくまで一方的な情報取得になりがちで、「他の人はどう評価しているのか?」という観点が抜け落ちてしまうことも多々あります。

みなさんは、決算の上方修正の開示を見て、翌日買い注文を入れたら株価が急落してしまったような経験をお持ちではないですか?

これは、いくら上方修正でも、事前に期待されていたほどの好決算ではない場合、株価が思ったより逆にいってしまうことはよくあります。

そこで、口コミベースで情報を取捨選択しようとすると、「上方修正でも案外大したことなかったね」といったような口コミを見ることができる可能性があり、投資判断において大いに役に立つことがあります。

「スピード」「情報量の多さ」「口コミ」という点からSNSトレーディングが日本を含めた海外でも台頭してきているのだと思います。

口コミの信頼性が確保された株取引SNS、理想を形にしたのがSTREAM

ただ、ここで1つ懸念することがあります。
【口コミの信頼性】はどうなのか。

匿名のSNSの中では書かれている内容が真実かどうかを見極めることはできるでしょうか?
僕は経験が必要だと思います。情報の真偽を見抜ける人でないとSNSトレーディングは難しいですね。

疑問に思った内容については、少なくとも検索エンジンなどを使って「何か信頼に足るソースが出ているのか」を探してみるなど主体的な動きも必要になってきます。

そこで僕らはSTREAMのSNSを考えました。
証券会社の口座申し込みを行い、個人情報が把握されていることによって、風説の流布や買い煽りなどが起きにくく、口コミの信頼性がより高い株取引のSNSを作り、そこから株取引まで行えるサービスであれば便利なのではないか。

個人情報をしっかりと取得した上で情報を発信できる仕組みにすることで口コミの信頼性を上げることができると思っています。

より多く人にSTREAMで株取引を楽しんでもらいたいと思います。

 

 

「STREAMに書かれる口コミの信頼性」については、とっても奥が深いんです!
次回はここをもう少し深掘りして皆様にお伝えしていきたいと思います。