初心者コーナー【第6回】板の見方と注文方法(成行・指値・逆指値)について

皆さんこんにちは!

本日も初心者の皆さんのための株式ブログを書いていきます!

 

前回は【第5回】各投資指標の説明と題しまして、PERやROEといった投資指標の説明をしました。

難しい内容に戸惑ってしまった方もいるかもしれませんが、ゆっくりと理解を深めてほしいと思います。

 

今回はファンダメンタルズ分析やテクニカル分析、株価指標の確認を行ったあと、

実際に株式を購入する際に理解しておきたい項目をみなさんにご紹介したいと思います。

 

  • 板の見方
  • 成行注文
  • 指値注文
  • 逆指値注文

 

板の見方

みなさんは株式チャートの横や株式の購入画面などで、こんなものを見たことはありませんか?

これは「板」と呼ばれるものです。

板を確認することで、それぞれの価格にどれくらいの注文が入っているのかを知ることができます。

 

具体的に見方を説明していきます。

 

上にOVER、下にUNDERと書かれている中央の列は株価を表しています。

そしてその左、3300円から上に書かれている数字は売り注文の数量

反対に3285円から下、中央列の右側に書かれている数字は買い注文の数量を表しています。

 

「左側の売り数量と右側の買い数量が株価を挟んでいる」

 

というのが板のかたちになります。

 

例えばこの板からは、

 

3265円以下(UNDER)で出されている買い注文が、428700株

3265円で出されている買い注文が、56100株

 

3300円で出されている売り注文が、28900株

3320円以上(OVER)で出されている売り注文が、444300株

 

と読み取ることができます。

 

株式は買い手と売り手の価格が一致して初めて約定されます。

 

ですから上の板を例に出すと、いくら安く購入したいからと言って3000円で買い注文を

だしても、3000円で株式を売ってくれそうな人はなかなか現れず、約定しそうにないことが分かります。

次に、この板を見てみなさんは何を思いますか?

 

気づいていただきたいのは売り注文にくらべて買い注文の数量がかなり多いことです。

5500円の買い注文が3700株、5410円の買い注文が2800株出されています。

 

買いたい人が多く、売りたいひとが少なければ株価が上がるというのが値動きの基本です。

板は「買いの力」と「売りの力」の対立をはっきりと表しており、今回の例だとあくまで

目先の動きではありますが、株価が上昇に向かう傾向があることが分かります。

 

様々な注文方法

 

「株式を購入する」

 

と一口にいってもその注文方法にはさまざまな種類があることはご存知ですか?

用途に合った注文方法を活用することで、自分の要望に合った取引を行うことができます。

反対に誤った注文方法を用いてしまうと、思わぬ価格での取引になってしまうこともあります。

「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」の3つの注文方法を理解して、使いこなせるようにしましょう。

 

成行注文

成行注文はその名の通り値段を指定せず、「成行」に任せる注文方法のことです。

買いの成行注文を出すと、そのときに出ている最も価格の低い売り注文と対応し約定されます。

 

例えば現在の株価が1000円、最も価格の低い売り注文が1001円だった場合、成行注文を出せば1001円で株式を購入できることになります。

 

この注文方法のメリットは、とにかくスピーディーに約定させることができることです。

また購入の価格を指定する手間もないので

 

「とにかくこの株式をいますぐ買いたい!」

 

という方におすすめです。

 

ただし、想定外に高い価格で株式を購入してしまう場合もあります。

売買高(※1)が少ない銘柄の場合、現在の株価1000円に対して、最も低い売り注文が1100円と、売り注文の価格がとびとびになっている場合があります。

ここで成行注文を出すと、100円も高い価格で購入することになり、取引への悪影響となってしまいます。

 

このような場合は、次に説明する「指値注文」を使うとよいでしょう。

(※1)売買高・・・株式が取引された数量のこと。多ければ多いほど、参加者が多く取引が活発な銘柄ということ。出来高ともいう。

 

指値注文

指値注文とは、購入または売却する価格を自分で指定して注文する方法です。

 

例えば、現在2000円の株式を「もう少し安くなったら買いたいなあ」と思い、1900円で指値注文を出しておくと、いざ株価が1900円以下になったとき自動的に約定してくれます。

 

指値注文の便利なところは、このように自分の希望する価格で売買ができる点です。成行注文のように思わぬ価格での売買になることはありません。

 

ただし、下手に使うと売買が成立しない可能性もあります。

先ほど板の話をしましたが、株式とは買い手と売り手の希望が一致して初めて約定されます。

 

例えばあなたが「この株式はまだ高いな。1500円になったら買おう」と思い、1500円の

買い指値注文を出したとします。

その後、株価は1510円まで下がりましたが直後に反発し2000円を突破しました。

 

あなたはきっと「せっかくの買いチャンスを逃してしまった」と思うでしょう。

 

このように指値注文は、希望の価格設定を誤ってしまうと、せっかくのタイミングを逃してしまう場合があるので注意しましょう。

逆指値注文

最後は逆指値注文の紹介です。

逆指値注文とは「いくらまで株価が上がったら買い、またはいくらまで株価が下がったら売り」

というのを指定する注文方法のことです。

先ほど紹介した指値注文が「いくらまで株価が下がったら買い、またはいくらまで株価が上がったら売り」

というものであったことに注意して違いを覚えてください。

「なぜ株価が上がったところで買いを入れ、株価が下がったところで売る必要があるのか?」

と思う方がいらっしゃるかもしれません。

この逆指値注文は売り注文を出す際によく使われます。

というのも「損切り」に非常に便利だからです。


例えば現在、1000円の株式をもっていたとします。

そこで900円の逆指値の売り注文を設定すると、株価が900円以下になったときに自動的に売り注文を出してくれます。つまり損切りが簡単に行えるのです。

株価が下がった時に売るというのは投資家にとっては不本意なことかもしれませんが、
逆指値注文を使うことで、正確に損切りのラインを決め、損失を想定の範囲内に抑えることができるので便利です。

 

 

今回の内容は以上になります。

板を確認したうえで、成行注文や指値注文を使い実際に株式を購入してみましょう!

 

来週は、銘柄を選んだあとは【ニュースの見方】と題しまして、株式取引をするにあたって確認しておきたいニュースやその見方を紹介したいと思います! お楽しみに!